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路面電車情報

電化前に活躍した路面機関車とは



路面機関車は馬車鉄道に代わる動力として採用され、その後は電化とともに姿を消してしまいます。導入例そのものも少なかった貴重な路面機関車の歴史を紹介します。

ヨーロッパで開発され、日本でも導入された路面機関車

ヨーロッパで開発され、日本でも導入された路面機関車

路面機関車とは、道路に敷設された軌道の上を運行する機関車のことです。基本的には牽引車として使用されることが多いため、乗客を乗せて走る路面電車とは性格も構造も異なっています。19世紀のヨーロッパで馬車鉄道に代わる動力の開発が進められる中で、最初に導入されたのがこの蒸気機関車でした。次第に改良が進められると「スチームトラム」と呼ばれ、路面電車用に特殊な改造を施された車両が導入されていました。日本で路面機関車が導入された例としては、軽便鉄道の軌道線や南海鉄道(南海電気鉄道の前身)が開業用に保有していた「浪花型」と名付けられた車両「トラムロコ」があります。これらの車両は極めて珍しい、ウェルタンク機関車(水タンクの設置方式の一種で蒸気機関車に用いられる)でした。その他にも、北九州市交通局の運営による貨物専用軌道線、東武日光軌道線における国鉄直通貨物車、西鉄福岡市内線の一部区間などでも導入されていました。イギリスの絵本「機関車トーマス」に登場する「トビー」はこの路面機関車がキャラクター化されたものです。

形を変えて今も残る路面機関車

現在運行している路面機関車には、ドイツのキムゼー鉄道があります。キムゼー鉄道はおよそ2kmの小さなスチームトラムの鉄道で、ドイツ鉄道の駅とバイエルン王・ルートヴィヒ2世が築城したキムゼー城へと向かう湖の港を結んでいます。また、日本では伊予鉄道が運行している「坊っちゃん列車」の牽引機関車が、蒸気機関車を模したディーゼル機関車です。ディーゼルと言えばディーゼルを動力とした「路面気動車」があり、その中ではチェコの「タトラ製気動車」が有名です。電化されていない路線が数多く残されていたチェコスロヴァキア国鉄が無煙化に取り組んでいたこともあり、タトラ社は1928(昭和3)年に製造を開始したM120型気動車をはじめとする気動車の開発・生産を開始します。当時タトラ社に開発者として在籍していた技術者・ヨセフ・ソウセディークが開発した流線型気動車「特急スロヴェンスカー・ストレラ(T68)」は、タトラ製気動車の中でも代表的な車両となりました。タトラ社の気動車はこの車両を含め、1956(昭和31)年で生産を終了していますが、チェコ、スロヴァキア両国の博物館などでは現在も保存されています。