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路面電車情報

トロリーバス(無軌条電車)



近年あまり見かけなくなったトロリーバスは、かつて主要大都市では交通の一翼を担う重要な存在でした。ここでは、トロリーバスの定義やメリット、デメリットについて紹介します。

トロリーバスはレールの上を走らない電車

トロリーバスはレールの上を走らない電車

トロリーバスを世界で最初に運行したのは、ドイツのヴェルナー・フォン・ジーメンスで、1820年にベルリンで試験運行に成功したのがその始まりでした。その後、トロリーバスは、アメリカやフランスなどで次々に実用化されます。

日本で最初にトロリーバスを運行したのは、阪神急行電鉄の花屋敷駅~新花屋敷を結ぶ日本無軌動電車です。1928(昭和3)年のことでした。「バス」という呼称が付いているものの、別名「無軌条電車」とも呼ばれ、架線から集電した電気を動力源として走るため、鉄道法上では鉄道に分類されています。また、ケーブルカーやモノレール、ロープウェイなどとともに「特殊鉄道」という分類に位置付けられています。

トロリーバスはかつて東京や川崎、横浜、名古屋、京都、大阪の6つの都市で走っていました。メリットとして、軌道の敷設が不要なため、建設費などの初期コストが抑えられること、メンテナンス費用が安いことなどが挙げられます。また、タイヤでの運行のため、鉄軌道に比べて騒音や振動が少なく、排気ガスも出さないということも大きなメリットです。この他にも、路面電車に比べて、急勾配でも運行できることや、急カーブへの対応力が高いことなどが挙げられます。こうしたメリットがあることを背景に、昭和初期から昭和30年代にかけて都市交通の一翼を担っていました。

現在はトンネルの多い山岳ルートで活躍

しかし、バスに比べると小回りが利かず、運行面での自由度が少ないという特徴がありました。また、路面電車と比べると架線が複雑になり、車両の連結ができないことや、気軽に増設や延伸ができないこと、架線が著しく美観を損ねることなど、大都市では徐々にデメリットのほうが大きくなり、次々と廃止されていきました。

都市部の交通としては不適格だったものの、現在は立山黒部アルペンルートにおいて活躍を見せています。排気ガスを一切出さないトロリーバスは、全線トンネルという山岳ルートに向いていました。現在このルートのうち、関西電力が運営する扇沢~黒部ダム間(6.1km)を「関電トンネルトロリーバス」が、また室堂~大観峰間を「立山トンネルトロリーバス」が、それぞれ運行しています。これらのルートは、ダム建設の資材運搬用に造られたものでしたが、やがて観光用へと姿を変えていきました。