ご希望の路面電車[市電・都電]情報を無料で検索できます。

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチTOP

ユキサキナビ
路面電車[市電・都電]
トップページへ戻る
トップページへ戻る

路面電車[市電・都電]用語集(た行)



駅などの施設情報を検索できる「ユキサキナビ」が、路面電車[市電・都電]に関する用語(た行)をご紹介します。市電・都電のことや、聞きなれない仕組みまで、路面電車[市電・都電]のことがよくわかる用語集をご活用下さい!

タトラカー

タトラカーとは、アメリカ合衆国の「電気鉄道経営者協議委員会(The Electric Railway Presidents' Conference Committee、ERPCC)」が開発したPCCカーの技術をそのままコピーした路面電車。チェコスロバキアのCKDタトラ社がライセンス契約を得て製造したことで、「タトラカー」と呼ばれる。電車の外見にはCKDタトラ社によるアレンジが加えられていた。タトラカーは1952年(昭和27年)から大量生産され、旧ソビエト社会主義共和国連邦を中心とする共産主義圏の各国に導入されて爆発的に普及した。1989年(平成元年)までに各国に導入されたあとは、それぞれの国で独自に進化をしていった物が多い。

たわみ構造軌道

たわみ構造軌道とは、軌道の構造を示す用語。軌道とは、路面電車が走行する道路上の道であり、レール及びそれを支える設備のことを指す。軌道は自動車の道路と高低差がないように何らかの素材を敷き詰め、表面を舗装して造られる。軌道の構造によっては、レールを通る電車や侵入してくる自動車の荷重でたわんでしまうが、こうした「たわみ」が比較的生じやすい構造になっている軌道を「たわみ構造軌道」と呼ぶ。例としては、砕石や砂利などを敷き詰め、その上をアスファルトや敷石で舗装する旧来の「バラスト構造」がある。たわみ構造軌道は耐久性に欠けるなどの欠点があるため、より強固で市街地での利用に適した機能を持つ剛質構造軌道の開発が進められている。

鍛造機械

鍛造機械とは、金属素材に力を加えて変形させ、作りたい形に加工するための機械の意味。刃物を造るために熱して叩いて圧力を加えるハンマーや、金物の型押しをするプレスなどが鍛造機械に当てはまる。厳密には、金属に圧力をかけることで内部の隙間をつぶして結晶を細かくし、結晶の方向を整え直すことで求めている形に仕上げる機械。加工前より強度を高めることもできる。路面電車の世界でも、優れた鍛造機械が大きな役割を果たすことがある。かつてアメリカ合衆国で隆盛を誇った台車・車両メーカー、ジョン・ジョージ・ブリル社も、鉄道黎明期に大規模な鍛造機械を使って台車枠を一体成型する技術を確立したことで世界的な台車メーカーへと成長した。

単台車式

単台車式とは、路面電車など鉄道車両における台車の分類のひとつ。「台車」とは車両の下部にある可動性のある走り装置で、この台車が1車両につき1台取り付けられているのが、「単台車式」である。「単台車式」では、台車が「台枠」とバネを介して一体化されているため、車体の方向に対して台車が異なる方角を向く回転機能(首振り機能)は持っていない。鉄道黎明期の小型車両や路面電車などに数多く採用されたが、振動が激しく、乗り心地が快適ではないと言う欠点があった。時代と共に車両の大型化や高速化が求められ、そうした車両にも適さないことから、1車体につき2台以上の台車を取り付ける「ボギー台車」の開発とともに衰退していった。

台車

路面電車の車両における「台車」とは、車両の下部で車輪と車体をつなぐ位置にあり、その上部に直結されていない走り装置のことを指す。上部にある車体とはある部分でつながっているがすべてが密接しているわけではないので、ある程度は自由な動きが可能である。これにより、車両が曲線や分岐点を通るときなどにレールから伝わる振動を和らげたり、走行時の車輪の浮きを抑えられたりするなどの特徴がある。台車には駆動装置やブレーキ装置、モータが組み込まれるのが一般的。これまでに様々な台車が開発されており、主な物は「ボギー台車」、「一輪台車」、「単台車」など。構造上は同様の位置にあっても、いずれも車体に固定されている物はない。

WN

WNとは路面電車などの車両のモータ(電動機)の駆動方式のひとつ。車軸と平行にモータを台車枠に固定し、「WN継手」と言う小さな偏位を許す継手を使って、モータの出力軸と駆動歯車を接続する仕組みになっている。アメリカ合衆国の電機メーカー、ウェスティングハウス・エレクトリック社が、歯車・機械メーカーのナタル社と共同開発し、実用化した物。WNは2社の頭文字を取った物である。モータを小型軽量化し、かつ電車に大きな駆動力を持たせることが目的とされた。研究は1925年(大正14年)から始まり、十分な実用試験を経て、1941年(昭和16年)にシカゴの「シカゴ・ノースショア・アンド・ミルウォーキー鉄道」で初めて採用。さらにニューヨーク市地下鉄でも大量に導入された。そののち、日本でも普及している。

ダブルエンドカー

ダブルエンドカーとは、路面電車などの車両において、運転台が両端にある車両のことを指す。1940年(昭和15年)に、アメリカ合衆国の郊外電車でルートの都合に合わせて導入されたのが最初と言われる。日本の路面電車もダブルエンドカーがスタンダードとなっている。ダブルエンドカーは路線の終点まで進んでも、方向転換をせずに運転方向を変えられるため、客席の向きなどを調整するだけで良い。乗客が出入りするためのドアも左右どちら側にも備えられているのが一般的。ダブルエンドカーに対する用語に「片運転台車両」、あるいは「シングルエンドカー」と呼ばれる物があり、こちらは、運転台がひとつの端にだけ用意されている車両のことを指す。

弾性車輪

弾性車輪とは、路面電車など鉄道車両における車輪の種類を指す用語。車輪の内部にある輪心部分を2枚のゴムで挟み、押さえ金などで固定した構造となっている。振動や騒音を軽減する目的で古くから開発されていた。アメリカ合衆国で開発された革命的な路面電車PCCカーにも導入され、各国の路面電車車両に広く導入された歴史がある。世界的に広まっている次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)においても、市街地の走行に適する騒音低減性能が注目され、導入が推奨されている。一方で、弾性車輪は長年使用するにつれてゴムが劣化してタイヤが緩む危険性も。そのため耐久性をより向上させた弾性車輪の開発が求められている。

地域公共交通確保維持改善事業

地域公共交通確保維持改善事業とは、日本の国土交通省による事業の名称。地域の様々な関係者が協力して働き、その地域の公共交通をしっかり整えて維持し、より利便性の高い状態への改善を目指す取り組みを支援する事業である。支援対象は、バスや離島航路の整備、公共交通のネットワーク形成の計画策定など幅広い。次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)についても、レールなど軌道の安全性向上に役立つ設備や、駅設備のバリアフリー化、ICカードの導入などLRTの利用環境の改善促進などが支援対象となっている。こうした活動の計画策定や、地域公共交通のバリア解消を促す事業に対し、国が補助金を支給するなど支援がなされる。

地域公共交通の活性化及び再生に関する法律

地域公共交通の活性化及び再生に関する法律とは、日本における公共交通政策の一環として、2007年(平成19年)に施行された法律のこと。人口減少や少子高齢化の進展により、路面電車やバスを含む公共交通事業・ネットワークの縮小やサービス水準の低下が懸念される中で、「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」と言う考えをベースに、公的にそれを維持・強化することなどが目的となっている。次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)導入についても、上下分離制度によって公的な機関による整備と、鉄道会社など民間組織による運営が可能になるなど、法的な枠組みが整えられ、補助金など予算面での国による支援も盛り込まれている。

地上給電

地上給電とは、路面電車において地表付近にある設備から車両へ電気を供給することを意味する。地上給電は「第三軌条方式」や「第四軌条方式」を採用する国内外のいくつかの路面電車で実現されてきた。主として用いられるのは「第三軌条方式」であり、電車が通る軌道(レールやそれを支える設備)に通電設備(給電レールなど)を取り付け、車両に装着した集電靴(コレクターシュー)に接触させて電気を得る。19世紀から様々な方式が開発されてきたが、次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)導入によるまちづくりが進められるにつれ、「地上給電」を見直し、新技術の開発を進める動きが出始めている。地上給電を実用化する具体的な方式としては「地中溝集電方式」などがあった。

地中溝集電方式

地中溝集電方式とは、路面電車に地上の設備を使って電気を供給する集電システムのひとつ。「コンデュイット方式」とも呼ぶ。電車が通る軌道(レールやそれを支える設備)にレールに平行する形で溝を用意して、走行用レールとは別の給電用レールをこの溝の中に敷き、車両に取り付けた集電靴(コレクターシュー)に接触させて電気を集める方式である。この方式は、フランスやイギリスなどで採用実績があるが、地面の掘削作業や導入後のメンテナンスに手間が掛かるなどの問題点が挙げられている。しかし、「架線レス」の集電システムであり、景観の面に優れることから、次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)導入によるまちづくりが進められるなかで、注目が再び高まっている。

地表集電方式

地表集電方式とは、路面電車に電気を供給する集電システムのひとつ。電車が通る軌道(レールやそれを支える設備)に、電気を電車へと集める設備(給電レールなど)を取り付け、車両に装着した集電靴(コレクターシュー)に接触させて電気を得る方法などがあり、19世紀から様々な方式が開発されてきた。いわゆる「架線レス」の集電システムである。従来は、空中に架かる電線「架線」を通して電気を集める方式がスタンダードになっていたが、次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)導入によるまちづくりが進められるなか、地表集電方式への注目度も高まった。架線レスであるため、景観の面では効果が高いが、給電レールを歩行者が踏んで感電をするなどの事故を起こさないよう、機能向上が求められる。

中空軸

中空軸とは、中心が空洞になっている状態の軸のことを指す。空洞を生かした様々な設計が可能になる。路面電車においては、「中空軸平行カルダン装置」や「クイル駆動装置」などに中空軸が利用されることがある。「中空軸平行カルダン装置」では、中空軸の空洞部分にねじり軸が通され、その両端に「たわみ板継手」を取り付ける構造になっている。また、かつては日本の電気機関車に採用されていた「クイル駆動装置」は「クイル」と呼ばれる中空軸を使う物で、主電動機を台車枠だけで支え、小歯車を主電動機軸に、大歯車を「クイル」に取り付け、車軸とクイルとの間に隙間を設けて走行時に線路から受ける衝撃や振動とを吸収する仕組みになっている。

柱状構造物

柱状構造物とは、地表から天へと伸びた細長い構造物のこと。電信柱や鉄塔、ポール、樹木などを指す。路面電車においては、車両へ電気を送るために空中に渡した「架線」を支えて配置するための「架線柱」がこれに当てはまる。コンクリートや鉄筋、金具などの部材を組み合わせて造られ、2対の柱の間を結んで跨道構造物としている場合も。架線柱は「サイドポール」または「センターポール」のどちらの方式を採用するかによって、設置される場所が異なる。サイドポール方式では、道路の両サイドの道路寄りか、歩道と車道の境界線あたりに建てられ、センターポール方式では、自動車の道路の中央ラインあたりにある軌道の中に架線柱を配置する。

鋳造台車

鋳造台車とは、鉄やアルミ合金と言った金属を高い温度で熱して溶かし、液体にした物を型に流し込んで冷やし、目的の形状に固める「鋳造」と言う加工方法を用いて造られた台車のことを指す。台車とは、路面電車など鉄道車両の下部にある、可動性のある走り装置である。台車のなかでもベースとなる部分「台車枠」については、鋳造や組み立て式、プレスした板材を溶接するなどの製造方法があるが、組み立て式の台車枠は結合部が弱いのに対し、「鋳造台車」の台車枠は一体化されていて強度があり、大量生産がしやすいのがメリットとなっている。しかし、鋳造台車は型の製造費が掛かるのに対し、造る台車枠の数が少ないと割高になるなどのデメリットもある。

超低床車文化圏

超低床車文化圏とは、床の高さを非常に低くした超低床の路面電車車両を生活習慣に取り入れると言う特徴で一致する地域、あるいは分野のことを意味する通称。車椅子の利用者などが乗り降りしやすいバリアフリーが実現できるよう、車両の出入り口はレール面上から300mm以下、車室の床の高さは350mm程に抑えることが「超低床」の目安とされる。次世代型路面電車と呼ばれるLRT(ライトレールトランジット)の基本要素とも言われる超低床車両については、世界の各メーカーが他の車両メーカーと提携したり、技術指導を積極的に行なったりと、企業の垣根を超えた開発活動を行なっている。こうしたボーダレスな取り組みが、超低床車文化圏の誕生につながっていると言われる。

超低床電車

超低床電車とは、路面電車などにおいて、客室の床の高さが低くなっている電車のこと。客室の出入り口及び床について、プラットフォームなど停留所の乗り降り場と高さの差をなくし、あらゆる人が快適に移動できることを目的とする。ユニバーサルデザインに基づいており、次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)の基本的な車両形式としても知られる。車体の下部にある台車はある程度の高さが必要とされるため、この台車をどのように扱うかなどが低床化のポイント。「超低床電車」は長年開発が進められており、日本では超低床の車体を後部に連結させたり、2車体で挟んで3車体構成にさせたり、また「部分超低床車」などが実用化されている。

直接手動制御

直接手動制御とは、電車のスピードを制御するために、モータにかける電圧を変える作業を手動で行なうこと。「直接制御」とほぼ同じ意味で使われる。直接制御とは、空中に架けられた電線「架線」から電車に電流を取り込むとき、直に運転台の制御器へ引き込む物。運転士が直接制御器(ダイレクト・コントローラー)で細かな抵抗器の切り替え操作を行なう必要がある。一方で「間接制御」とは、少量の電流のみを運転台の制御器に引き、運転台からの指令を通して離れた位置にある主制御器を遠隔操作する物である。「直接制御」は構造がシンプルで反応が早いが、手動のために誤作動を防ぐための体力や経験を要する。鉄道の黎明期に採用されたが、「間接制御」の車両がほとんどである。

直並列切替制御

路面電車などの速度制御についての「直並列切替制御」とは、モータ内にある回路の配列を、直列あるいは並列に切り替えることで、モータに作用する電圧を変える制御方式のこと。電圧によって速度を制御する方法のひとつである。通常、モータの回転速度が低いときは、低い電圧をキープすることが適する。加速をしようとしてモータの回転数を高くするにつれ、必要な向きの電流とは逆向きの「逆起電力」が大きくなり、モータの回転が鈍くなるので、電圧を高めて回転を保つ必要がある。そうした電圧の高低調整を、直列・並列の切り替えによって行なうのが直並列切替制御である。直並列切替制御はきめ細かい制御には適さないものの、「抵抗制御」と組み合わせることで進段をより滑らかにすることなどができる。

直流複巻モータ

直流複巻モータとは、電車の動力を生み出す「モータ」部分の種類を表す用語で、「複巻(ふくまき)」と言うコイルの接続方法を採用した直流モータのことを指す。直流モータとは、モータ内を直流電気が流れる物であり、外側の界磁と、中の回転子のいずれにもコイル(巻き線)が巻かれている。直流モータは、このコイルの巻き方や接続方法の違いによって分類されており、界磁コイルと回転子のコイルを並列に結ぶ「分巻(ぶんまき)」、コイルに対して直列に結ぶ「直巻(ちょくまき)」、その中間的な物として「複巻」がある。電車には高速特性があって速度制御が容易な直流直巻モータが使われることが多いが、より改善を図る物として一部の車両では直流複巻モータが用いられたこともある。

直角カルダン

直角カルダンとは、電車車両のモータ(電動機)がどのような駆動をするか示す方式の名称のひとつ。「直角カルダン方式」、「直角カルダン駆動方式」などの用語で使用される。この方式では車両の下部にある台車と言う部分にモータを取り付けるとき、直角をはじめ自由な角度で継ぐことができる「ユニバーサルジョイント」と「カルダン軸」(中継軸)を用いる。こうして直角カルダン方式で継ぐことで、幅を取らない設計が可能になり、様々なゲージに対応できるのがメリット。この方式は、1930年(昭和5年)代にアメリカ合衆国の「電気鉄道経営者協議委員会(ERPCC)」が開発した新型路面電車車両PCCカーで採用されて以来、広く普及した。

チョッパ制御

チョッパ制御とは、直流電流を通したり、遮断したりする装置による制御のこと。チョップは「切り刻む」と言う意味で、電流を細かく切ることで電圧をかける時間とかけない時間を生み出し、その比率によって制御を行なう物。弱電機器などに使われていたが、技術開発が進み、電車の制御として定着するようになった。チョッパ制御が開発されるまでの車両は、走行スピードをコントロールするときに抵抗器を使って電圧を加減する方式が採られていたが、エネルギー効率が悪かった。チョッパ制御では、電流をチョップすることで無駄なく使えるうえに、電車の運動エネルギーを電気エネルギーとして架線に戻すことも簡単にできるため、高い省エネ効果が期待できる。また、故障が少ないなどの特長もある。

吊り掛け

吊り掛けとは、電車のモータを台車に装着する方式のひとつ。「吊掛式(ノーズサスペンション)」、あるいは「吊掛駆動方式」の名称の一部である。米国人の電気技術者・発明家「フランク・ジュリアン・スプレイグ」が、1888年(明治21年)に彼が建設して営業したヴァージニア州リッチモンドの市電の車両用に開発した技術。構造としてはモータを台車に吊り掛けるイメージで、「ノーズ」と呼ばれる突起をモータに2方向取り付け、そのうちのひとつは車軸に乗せ、もうひとつはバネなどの緩衝材を媒介にして台車枠に取り付ける物である。平歯車で動力を伝えるシンプルな方式で、レールからの衝撃がモータに直接伝わるなどの欠点があったが、開発当時には画期的な技術だった。この吊掛式は、PCCカーの登場まで長く、電車のモータ駆動方式のスタンダードとなっている。

抵抗

抵抗とは、流れに対して抗うことであり、路面電車については電車の進行方向に対して逆向きに働く物を指す。電車が出発するときに車輪周辺で起こる「出発抵抗」、走行中に車体が受ける「空気抵抗」や「摩擦抵抗」、上り坂になったレールを進むときにかかる「勾配抵抗」、レールが曲線を描くルートを進むときにかかる「曲線抵抗」などがある。これらを総じて「列車抵抗」と呼ぶ。また、スピードをコントロールする制御装置には、電気抵抗を利用した物が採用されることがあり、この電気抵抗のことを単に「抵抗」と言うこともある。制御装置における電気抵抗とは、モータに流れる電気量を調整するために、電流を流れにくくさせる仕組みのことを意味する。

停留所・停留場・電停

路面電車の停留所とは、利用客が車両に乗り降りする際に電車が停車できるよう設けられた、併用軌道内の施設。「停留場」、「電停」とも呼ばれる。ほとんどは常駐人員がいない施設で、道路の中央あたりに設けられることが多い。停留所には島状、あるいは道路標識や道路標示でエリアを明示されているフラットな安全地帯があるのが基本。ただし、安全地帯がない場合もある。高速電車における「駅」に近いイメージであるが、高速電車の駅にある切符販売や改札などは停留所にはないことが多く、役割はシンプル。乗り降りのためのスペースや時刻表がある他、停留所によっては待合用のベンチや雨除けの屋根、ドリンクなどの自動販売機が置かれているところもある。

停留場ナンバリング表示

停留場ナンバリング表示とは、各停留所にナンバーを振り分け、通常の停留所名と併せて表示する方法のこと。国内に旅行者をはじめ、様々な言語・国籍の人が行き交うなかで、誰もが識別しやすいように考案された。ナンバーは世界中に利用者が多く存在するアラビア数字や英字1、2文字で表示されるのが一般的。各停留所の表示や路線図などに使われる。ナンバリング表示は地下鉄の駅で先行して導入されていたが、路面電車でも北海道の札幌市交通局が2015年(平成27年)に実施。札幌市交通局の例では各停留所に「路面電車(streetcar)」を表す「SC」の2文字と2桁の数字を組み合わせて「SC01」などと表示された。

停留所運行情報

停留所運行情報は、路面電車の運行についての様々な情報を停留所にいながら得られるサービスのこと。次に到着予定の路面電車が今どのあたりを走行しているのか、到着時間はどれくらいなのか、と言ったことを電光掲示板にリアルタイムな情報を表示する場合がある。停留所運行情報により利用者は安心して電車を待つことができ、細かな字が読みにくい高齢者などにも分かりやすいと言った利点がある。大人や子供の目線を考慮し、適切な高さに設置するなどの工夫が重要。次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)の導入によるまちづくりのなかでも、推奨されるサービスのひとつ。岡山県の路面電車「岡電」などが実施している。

鉄車輪

鉄車輪とは、鉄を主な素材として造られた車輪のこと。路面電車では古くから鉄車輪が標準として使われてきた。ゴムを素材とした「ゴムタイヤ」を使った「ゴムタイヤトラム」と言う路面電車も登場していて、こちらは鉄車輪に比べて振動や騒音が少ないとされているが、レールとの摩擦によって消耗しやすく交換コストや手間がかかると言うデメリットがある。また、鉄車輪のほうが比較的乗り心地が良い、路面電車が他の鉄道軌道へ乗り入れる際にも実行しやすいと言ったメリットもあり、従来通りの鉄車輪を採用する路面電車も多い。一方で、鉄車輪は角度のある上り坂になったルートに弱いと言う特徴がある。そこで坂を上る能力を向上させた鉄車輪の開発も進められている。

鉄道乗り入れ

次世代型路面電車と呼ばれる「LRT(ライトレールトランジット)」の導入にあたって、日本交通計画協会ライトレール研究部会が推奨する方法のひとつが「鉄道乗り入れ」である。これは、JRや私鉄などのいわゆる「高速鉄道」やすでにある路面電車の設備を利用して、レールや駅舎、プラットフォームなどの施設を路面電車が共用する方法。新しい設備を建設する費用や手間を低く抑えられ、導入がスムーズに進むと考えられる。また、地方鉄道の設備を使う場合は、路面電車の運行が加わることで地方鉄道の利用客が増加し、駅施設や沿線地域が活性化することが期待できる。これを実現するには、例えば高速鉄道の駅舎を利用する場合は車両幅の違いを考慮し、路面電車の軌道をプラットフォームへ近付けるなどの工夫が必要。

デュアル・モード・ビークル

デュアル・モード・ビークルとは、バスでありながら、自動車の道路も電車のレール上もどちらも走行できる乗り物のこと。略称は「Dual Mode Vehicle」の頭文字を取った「DMV」である。運転モードチェンジにより、道路とレールのどちらへも行き来ができるので、路面電車や地方鉄道を低コストでより便利にできると見込まれている。海外では同様の乗り物の研究・開発が1930年(昭和5年)代にイギリスやドイツなどで始められたが実現には至らなかった。日本でも開発が進み、2004年(平成16年)にJR北海道が開発に成功して2007年(平成19年)〜2014年(平成26年)の間に試験的営業運行を行なった他、トヨタ自動車が2008年(平成20年)に開催された「洞爺湖サミット」で新型試作車のデモ走行・試乗会を行なった実績がある。

電気指令式直通ブレーキ

電気指令式直通ブレーキとは、路面電車など鉄道車両に用いられるブレーキの種類。「電気指令式ブレーキ」や、「Electric Commanding Brake」と言う英名の頭文字を取って「ECB」と称されることもあり、電気による指令で各車両に装備されている直通ブレーキ装置をコントロールする方式である。鉄道車両で長年使われていた「自動空気ブレーキ」について、制御弁が大型化しやすいと言う問題点を解消する物で、運転台から空気管や空気圧を制御するブレーキ弁を取り払った。これにより、省スペースになったうえ、細かい制御もできるようになった点がメリットとして挙げられる。日本では1967年(昭和42年)に大阪市交通局が「7000形」と「8000形」に搭載し、初めて実用化された。

電気鉄道経営者協議委員会

電気鉄道経営者協議委員会とは、かつてアメリカ合衆国にあった委員会で、世界を席巻した路面電車PCCカーを開発した組織。20世紀初頭まで、各製造会社で行なわれていた路面電車の開発を一元化し、新しい標準型電車を開発するのを目的として、1929年(昭和4年)に組織化された。英表記は「The Electric Railway Presidents' Conference Committee」で、その頭文字を取った「ERPCC」が略称。「電気鉄道経営者協議委員会」が開発して1936年(昭和11年)に量産化された当時としては画期的な新型車両は、「ERPCC」をさらに省略した「PCC」を付けて「PCCカー」と呼ばれた。電気鉄道経営者協議委員会は1935年(昭和10年)、技術指導や特許の使用量を利益とすると言う会社「トランジットリサーチコーポレーション(TRC)」へ組織変更した。

電気ブレーキ

電気ブレーキとは、電気エネルギーにより動く電車などの車両の走行を、電流のコントロールを行なって停止させるブレーキ方式のこと。路面電車においては空気ブレーキが主流になっているが、電気ブレーキを使うこともできる。2種類があり、ひとつはモータで発電した電気を抵抗によって熱エネルギーに変える「発電ブレーキ」。もうひとつは、同じく発電した電気を架線に戻す「回生ブレーキ」である。いずれも、モータが発電したエネルギーのすべてを走行用に使わずに、発電したエネルギーのいくらかを他の目的に使うことで、結果的に走行スピードを落とすと言う仕組みになっている。モータの働きを操作するブレーキのため、電気モータを搭載していない車両では使えないと言う特徴がある。

電車事業所見学

路面電車などの鉄道事業者が事業を行なう場所を見られるのが「電車事業所見学」である。路面電車の事業所内にある事物は運営会社によって異なるが、一般的には事務スペースや休憩所、待機車両や休車になっている車両などを格納する車庫、点検整備をする工場などが広がっている。事務所内は非公開であることが多いものの、日本では見学を受け付けている鉄道会社もある。北海道の「札幌市電」では、スタッフの案内が付く電車事業所見学を実施。見学できるのは「安全が確保できる範囲」とされ、点検整備をする工場内は見られない一方で、様々な格納車両の解説を聞きながら見学が楽しめる。見学は個人や団体を対象に無料で実施されていて気軽に申し込むことができる。

電車優先信号

電車優先信号とは、路面電車の運行に合わせて、道路の交通信号を変化させるシステムのこと。海外の電車優先信号のなかには、電車がどこにいるか検知をする機能や、電車の上から信号を発して道路にある交通信号をコントロールするなどの機能を備えた物もある。具体的には、電車が運行する時間には青信号を延長または赤信号を短縮するなどの方法で、電車をスムーズに走行させることが可能。これにより、定時運行がしやすくなるので、路面電車の利便性が高まると考えられている。日本国内の例では、京都府京都市と滋賀県大津市にかけて走行する路面電車「京阪電鉄」の京津線があり、浜大津駅から上栄町までの区間をノンストップで運行できるよう信号が制御されている。

電磁吸着ブレーキ

電磁吸着ブレーキとは、路面電車などの車両に用いられるブレーキの種類。電車に付けた電磁石をレールに吸着させてスピード制御を助けるブレーキのこと。電磁吸着ブレーキだけで電車を停止させることは通常できないので、他のブレーキのバックアップとして装備されることが多い。特に急な坂道になったルートなどで、メインとなる他ブレーキの停止に併せて電磁吸着ブレーキを使うと、停止がスムーズにできる。「制輪子」(ブレーキシュー)をレールに押し付けるタイプのブレーキと似ているが、電磁吸着ブレーキは素材が電磁石であり、電気が通っていない状態ではうまく作用しない。そのため、電源がある状態で使うことが基本とされる。

電動カム軸式制御器

電動カム軸式制御器とは、電車のスピードをコントロールする制御器の種類を表す言葉。抵抗を利用してスピードを上げたり落としたりする制御器においては、抵抗器にいくつ接続するかで加速や減速を調整する。この抵抗器への接続数を変える方法として電動カム軸を利用している物が電動カム軸式制御器である。運転台にあるマスターコントローラーを操作すると小型のモータが回り、円盤の一部が出っ張ったような形の部品「カム」を取り付けた軸(カム軸)が回転する。カムの出っ張りを移動させてスイッチを動かし、回路のつなぎ方を変化させると言う仕組みである。この電動カム軸式制御器は開発されて以来、抵抗制御を採用する多くの車両で用いられた。

トーマス・コンウェイ

トーマス・コンウェイとは、アメリカ合衆国の電車産業界の改革者と言われる米国人トーマス・コンウェイ・ジュニア(1882年〔明治15年〕〜1962年〔昭和37年〕)のこと。ペンシルべニア大学の教授として財務を専門としながら、鉄道会社の立て直しを図るために新型車両の開発などに携わり、数々の実績を上げた。シンシナティ・アンド・エリー湖鉄道の再建中に、運行経費が少なく、床が低くて乗り降りがしやすい、高速で軽量な赤色の車両「赤い魔王」を開発したことでも知られる。各製造会社の路面電車開発を一元化して、新しい標準型電車の開発を成功させた「電気鉄道経営者協議委員会(The Electric Railway Presidents' Conference Committee、ERPCC)」の生みの親でもある。

踏面ブレーキ

踏面ブレーキとは、路面電車など鉄道車両におけるブレーキの種類。「踏面」(とうめん)とは、車輪がレールと接する面のことであり、ここに摩擦材を押し付けて走行スピードを落とすブレーキ方式である。摩擦ブレーキの一種。踏面ブレーキでは、運転士がブレーキをかけると、車輪の側に付いている「制輪子」(ブレーキシュー)と言う部品がレールに押し当てられる。制輪子は木材や鋳鉄などで造られていて、レールをこすって美しくメンテナンスする効果もある。ただし、摩擦による車輪の消耗が激しいことや、下り坂になったルートでは摩擦熱で車輪が緩むなどのデメリットも。鉄道の黎明期から採用されてきており、装備されている車両は多い。

都市・地域総合交通戦略

都市・地域総合交通戦略とは、次世代型路面電車と呼ばれる「LRT(ライトレールトランジット)」の導入について、地方自治体から鉄道関係者まで幅広い関係者・担い手の「総力戦」で進めることを目的として策定された戦略。まず、都市・地域総合交通戦略の立案は、都道府県や市区町村、道路管理者、警察、地元団体、その他の関係者らからなる協議会が、総合的な交通の在り方や必要となる施策・プログラムなどを検討しながら行なう。策定された戦略は、歩行者や自転車の環境改善やLRTの走行空間整備と言ったハード面の施策や、戦略の実施に伴う社会実験などソフト面の施策として例示される。そして、戦略の実施と進捗管理を行なうところまでが都市・地域総合交通戦略に含まれている。

都市景観

都市景観とは、市街地にレールを敷設して運行をする路面電車において、ポイントとなる事柄のひとつ。特に、次世代型路面電車と呼ばれる「LRT(ライトレールトランジット)」の導入によるまちづくりにおいては、都市空間の景観に配慮した施設の建設が望まれている。具体的には、電気を電車へ送るために空中に架ける「架線」やそれを支える「架線柱」が街の空間を阻害すると考えられるので、景観を美しく保つために「センターポール」を採用するなど、これらの形状や設置する位置を工夫すると言った対策がある。また、地上給電やバッテリー、燃料電池を利用した車両を採用することで、架線をなくす取り組みなども実施。

都市交通施策

都市交通施策とは、次世代型路面電車と呼ばれる「LRT(ライトレールトランジット)」の導入に関して進められている施策のひとつ。日本の国土交通省都市・地域整備局都市交通調査室(現:都市局都市計画調査室)による「まちづくりと一体となったLRT導入計画ガイダンス」(2005年〔平成17年〕10月)に規定されている。自動車やバスなど他の都市交通の環境を見直すことで、LRTの導入を支援する施策。都市交通施策では、トランジットセンターの整備や、トランジットモールを設けるなど都心地区の歩行環境の整備が目指されている。また、環状道路の整備や駐車場の活用などで自動車の流入を抑制する施策や、バス網を再編することなども内容に含まれている。

都市中量輸送システム

都市中量輸送システムとは、「ライトレール」と、JRや私鉄などのいわゆる「高速鉄道」、この2つの中間程度の輸送量を持つ交通システムのこと。この場合の「ライトレール」とは次世代型路面電車「LRT(ライトレールトランジット」としてイメージされる物とは厳密には異なっており、アメリカ連邦交通省都市大量輸送局によって定義された「大部分を専用軌道として部分的に道路上(併用軌道)を1両ないし数両編成の列車が電気運転によって走行する」、「誰でも容易に利用できる交通システム」を意味する。都市中量輸送システムの定義は明確ではないが、立体交差や専用軌道を走ることで、交通渋滞などの路面交通の影響を受けることなく移動できるのが特徴。日本では、東京都の「ゆりかもめ」や大阪府の「ニュートラム」、兵庫県の「ポートライナー」などがこれに含まれる。

トランジットセンター

トランジットセンターとは、バスや路面電車の停留所、電車の駅、パークアンドライドをはじめとする自動車の駐車場、タクシー乗降場、自転車の駐輪場などのうち、いくつかが集まっている場所のこと。様々な交通手段の乗り換えが行なわれる「交通結節点」のなかでも、そこを利用する人の数が多かったり、乗り換えられる交通手段が多かったりする場所がトランジットセンターと呼ばれる。次世代型路面電車LRT(ライトレールトランジット)の利用促進を図るうえで、重要な施設。トランジットセンターでは発車時刻を連携したり、LRTのホームの隣にバスのホームを配置したりするなどの工夫をし、複数の交通手段をスムーズに利用できる仕組みが整えられる。

トロリポール

トロリポールとは、路面電車など電気で動く車両の集電装置のひとつ。「トロリーポール」とも言う。発電所・変電所から送られた電気は、空中に架けた「架線(トロリー)」を通って、車両の屋根に取り付けられたトロリポールなどの装置電気に届き、車両の電気エネルギーとなる。トロリポールの先には「トロリホイール」と言う滑車型の車輪やスライダーがあり、この部分を架線と接触させて電力を受け取る仕組み。19世紀に米国人フランク・ジュリアン・スプレイグが開発したヴァージニア州リッチモンドの市電で導入されるなど、電車の黎明期からトロリポールが用いられ、路面電車では使用が長く続いた。しかし、安全性や操作面の問題から採用しない車両が増え、現在では使用されていない。

動態保存

路面電車における「動態保存」とは、もう運行されることがなくなった車両を、動くことが可能な状態で保存することを意味する。これに対する用語として、運用することができない状態で保存する「静態保存」がある。路面電車を動態保存させるには、走行するためのレールなどの設備をはじめ、運営するためのシステムも併せて保存する必要があり、こうした車両を含むシステム全体を「保存鉄道」と呼ぶ。日本においては、日本初の路面電車として知られる京都府の「京都電気鉄道」(のちに京都市が買収)の車両が、府内の梅小路公園に「チンチン電車」の名称で動態保存されていることが有名。このチンチン電車は園内のレール上を走行しており、実際に乗車することができる。

動力車輪

動力車輪とは、路面電車など鉄道車両における動力を持つ車輪のことを指す。電車にはモータなど発動機で動かされる車輪があり、それに付き添うように発動機に動かされない車輪があるが、このうちの前者が動力車輪である。後者は「付随車輪」と言う。いずれの車輪も主な素材は鉄鋼である。複数の車両を連結する電車では、すべての車輪が動力車輪である車両と、付随車輪のみを採用している車両を組み合わせて使うこともある。また、同一の車両においては、動力車輪と付随車輪の直径の長さは同じであることが多いが、動力車輪の直径を長くした「マキシマムトラクション台車」と言う台車も開発されている。

道路占用・空間占用

道路占用とは、道路の上に路面電車の関連施設や電柱と言った物件・施設などを設け、継続して道路上のスペースを使うことを言う。主な道路は国や地方公共団体が管轄しており、道路占用を希望する場合には、「道路法」により、これらの「道路管理者」の許可を得ることが求められる。道路占用をするには「占用料」が発生し、これについては「道路法施行令」で詳しく定められている。料金形態は道路管理者によって異なり、一般的には道路の占用は、道路の上空も含めた「空間占用」を指す。道路が上空にある高架下のスペース土地利用に制約を受ける場合や、地上や地下など道路空間の一部だけを使っている場合には、占用料金にその点が考慮されることが多い。

ドラム式自動制御器

ドラム式自動制御器とは、電車の動力をコントロールする制御器の種類を指して使われることがある言葉。動力を生み出すモータ部分に、ドラムブレーキを装着することで、車輪とレールとの間で起こる摩擦を少なくして、車輪に使われるゴムの寿命を延ばす効力などを持たせている。また、制御器において進段の段階が多い機能も併せ持っている物を、「ドラム式多段制御器」と言うこともある。進段とは、電車を加速させるときに、逆起電流によってモータの回転が制限されるのを防ぐため、運転台のスイッチ操作により、直列抵抗を次々に短絡してモータ内に流れる電気を調整する操作のこと。段数が多いと、加速を滑らかに行なうことができて、車両の乗り心地を良くするなどの効果がある。

ドラム式超多段制御器

ドラム式超多段制御器とは、電車の動力を生み出すモータにドラムを装着した、進段の段数が非常に多いと言う性能を持つ制御器を指して使われることがある言葉。1929年(昭和4年)に結成されたアメリカ合衆国「電気鉄道経営者協議委員会」が開発した新型路面電車PCCカーでは様々な新技術が実用化されたが、このドラム式超多段制御器が採用されたことでも知られる。進段とは、電車がスピードを上げるときにスムーズに行なえるよう、直列抵抗を次々に短絡する操作のこと。PCCカーでは、この切り替え操作が自動進段制御で、かつ、従来は10〜20段だった制御器の段数が最大で約100段となった。これにより、車輪のゴムの耐久性が高くて保守の手間が少なく、加速がスムーズな車両ができ上がった。

ドラムブレーキ

ドラムブレーキとは、路面電車や自動車など車両の動力制御に用いられるブレーキの一種。軸と一緒に回転する円筒のような形になった部材「ドラム」に、制輪子(ブレーキシュー)を押し付けてブレーキをかける物である。ドラムブレーキは、ドラムの内側に押し付ける「内接式」とドラムの外側に制輪子を押し付ける「外接式」、外と内の両方に制輪子を押し付ける「内外接式」の3種類があり、一部の電車で採用されるのは「内外接式」。アメリカ合衆国で「電気鉄道経営者協議委員会」による新型路面電車PCCカーの開発が進められていたころ、モータの軸に作用させるドラムブレーキが開発され、全電気方式のドラムブレーキを持つPCCが実用化されたこともあった。

交通機関の豆知識【アクセスファン】
「アクセスファン」は、交通機関や交通施設に関する情報をお届けするブログです。
投稿ユーザ様募集
掲載施設様様募集

投稿ユーザーの方へ

投稿ユーザーに登録する

投稿ユーザーに登録される方は、
「投稿ユーザーに登録する」ボタンを
押して下さい。

ホームメイト・リサーチ公式アプリ ピカ写メのご紹介!
「ピカ写メ」アプリの機能をご紹介。ダウンロードはこちらから!
施設のお役立ち情報「生活施設辞典」
生活施設に関する、知っておくと便利な情報・役に立つ情報が満載!

施設リサーチ/ホームメイト・リサーチは、
モバイルでもお楽しみ頂けます。

スマートフォンからも、サイトをご覧頂くことができます。

タブレットでもご覧頂けます。
施設リサーチ/ホームメイト・リサーチ
ご紹介ページ

いつでもどこでも「施設リサーチ/ホームメイト・リサーチ」サイトへ一発アクセス!
タブレットやスマートフォンから弊社サイトへすぐにアクセスできる便利なボタンを設定できます。