路面電車[市電・都電]用語辞典
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赤い魔王
あかいまおう「赤い魔王」とは、1929年(昭和4年)にアメリカ合衆国で誕生した画期的な新型車両の愛称である。英名は「Red Devil(レッド・デヴィル)」。鉄道電車の改革者と呼ばれる「トーマス・コンウェイ」が、「シンシナティ・アンド・レイクエリー鉄道」の新型車両として開発した。名前の由来は、赤く塗られたインパクトのあるルックスであると考えられる。小型軽量大出力のモータや、モータの固定子(界磁)の磁力をあえて弱くしてモータに流れる電流を増やす「弱め界磁」を取り入れて、従来の物をはるかに超える最高約120km/hもの高速性を確保した。床を乗り降りしやすい高さに設計し、軽量で運行経費を低くするなどの工夫も施されている。この「赤い魔王」の登場により、シンシナティ・アンド・レイクエリー鉄道の運賃収入は改善され、他の多くの鉄道会社も影響を受けたと言う有名な車両である。
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