路面電車[市電・都電]用語辞典
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鋼鉄製車体
こうてつせいしゃたい「鋼鉄製車体」とは、主な素材として鉄材を使った車体のこと。1910年(明治43年)代にアメリカ合衆国の鉄道黎明期に隆盛を誇った台車・車両メーカー「ジョン・ジョージ・ブリル」社が採用したことで普及した。当時、馬車鉄道以来の木造車体がスタンダードだったが、木材の価格が高騰したために考案された。鋼鉄製の頑丈な車体は、木造の物に比べてはるかに電車の信頼性を高めたと言われる。木造の物よりも車体が重くなるが、造形や溶接のしやすさから効率の良い設計が可能になった。錆びやすいと言う問題点を補うため、塗装の工夫が必要とされる。鉄鋼製車体は長く採用されているが、錆びにくいステンレスなど合金素材で造られる車両も徐々に増えていった。
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