路面電車[市電・都電]用語辞典
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ドラム式超多段制御器
どらむしきちょうただんせいぎょきドラム式超多段制御器とは、電車の動力を生み出すモータにドラムを装着した、進段の段数が非常に多いと言う性能を持つ制御器を指して使われることがある言葉。1929年(昭和4年)に結成されたアメリカ合衆国「電気鉄道経営者協議委員会」が開発した新型路面電車PCCカーでは様々な新技術が実用化されたが、このドラム式超多段制御器が採用されたことでも知られる。進段とは、電車がスピードを上げるときにスムーズに行なえるよう、直列抵抗を次々に短絡する操作のこと。PCCカーでは、この切り替え操作が自動進段制御で、かつ、従来は10〜20段だった制御器の段数が最大で約100段となった。これにより、車輪のゴムの耐久性が高くて保守の手間が少なく、加速がスムーズな車両ができ上がった。
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