路面電車[市電・都電]用語辞典
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和製PCCカー
わせいぴーしーしーかー和製PCCカーとは、1930年(昭和5年)代にアメリカ合衆国の「電気鉄道経営者協議委員会(ERPCC)」が開発した新型路面電車車両「PCCカー」の技術を用いながら、一部を日本式にアレンジして製造した電車のこと。第二次世界大戦後に東京都の路面電車「東京都電車」が、ERPCCから改名したTRC(トランジットリサーチコーポレーション)とライセンス契約を行ない、1954年(昭和29年)に国産初のPCCカーを完成させた。この車両「東京都交通局5500形5501号」はPCCカーの技術をそのまま使った「純正PCCカー」とされたが、これに対して日本国内で使いやすいよう改良された物などが「和製PCCカー」と呼ばれる。和製PCCカーでは、運転台が手動式であるなどそれまでの日本の車両スタイルに合った物であり、国内で量産化されていった。
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